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第4章 | 森の響き [朴・椈]

2015.08.30 Sunday

 

モクターブ 広葉樹図鑑

広葉樹図鑑P31

[右]
朴   ホオ・ホオノキ(モクレン科)
Magnolia obovata

岐阜の人にとっては最もなじみの深い広葉樹で、朴葉ずしや朴葉味噌など
大きな葉を利用した色々な料理があり、そのため家の庭先に植えられているのをよく目にします。

材は軟らかく年輪による硬さの差が少ないため刃物の通りが良く、
刃も痛めないことから版画板やまな板にも使われます。

心材は他の木材には見られない緑がかった灰色をしていますが、時間の経過とともに褐色に変化してきます。

 

[左]
椈   ブナ(ブナ科)
Fagus crenata

漢字では「橅」とも書き、山にごく当たり前にある役に立たない(木で無い)という字があてられたほど、
以前は評価の低かった樹でした。

しかし最近はブナの原生林・白神山地に代表されるように環境面で評価されています。
森の王者のような堂々とした樹形に比べ、双葉と本葉を出したばかりの新芽は
まるで踊るバレリーナのようです。
曲げに対して強いことから椅子など曲線が活かされる曲木家具に多く使われますが、最近は大半がヨーロッパ産です。

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