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第4章 | 森の響き [黄檗・桂]

2015.08.22 Saturday

 

モクターブ 広葉樹図鑑P23[右]
黄檗   キハダ(ミカン科)
Phellodendron amurense

コルク質の厚い鬼皮を剥ぐと、名前の通り鮮やかな黄色の厚い内皮が出てきます。
この内皮にはベルベリンという非常に苦い成分が含まれ、
漢方胃腸薬に使われるため、栽培しているところもあります。

ミカン科というと大木をイメージできませんが、キハダは大きいもので
25mぐらい、直径も60cm以上になります。
材は肌目が粗く黄味がかった褐色をしており経年変化で褐色が強くなってきます。
非常に軽く軟らかいのに水湿に強い材です。

 

[左]
桂   カツラ(カツラ科)
Cercidiphyllum  japonicum

根元から株立ちすることが多く、30m以上もの大きな木になることがあるため森の中でもよく目立ちます。
その幹に比べ、丸いハート型のかわいらしい葉をつけます。
この葉が落葉を迎えるときは甘い独特の香りがするので、
東北地方では「お香の木」と呼ばれることもあるそうです。

ちなみにシナモンは漢字で「桂皮」と書きますが、この木の皮ではなくクスノキの仲間です。
材の色が濃い目に出るものを「ヒガツラ」と呼び、良材とされています。

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