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Back Number : 2015年8月

第4章 | 森の響き [水楢・水木]

2015.08.31 Monday

 

モクターブ 広葉樹図鑑

広葉樹図鑑P32

[右]

水楢   ミズナラ(ブナ科)
Quercus crispula

里山の雑木林でもよく見かけるコナラと異なり、
より冷涼な森林にブナなどと一緒に生育しています。
葉はコナラと比べ葉縁の鋸歯(ギザギザ)が大きいこと、
また葉柄(葉の付け根の軸)がほとんどないことで見分けられます。

材は硬く重厚感があるため、フローリングや家具などに使われます。
かつてはヨーロッパなどにも高級材として輸出されていた歴史があります。
またウィスキーの熟成樽材(ジャパニーズオーク)としても人気があります。

 

[左]
水木   ミズキ(ミズキ科)
Swida controversa

庭木として人気のあるヤマボウシ、ハナミズキなどもこの仲間です。
「ミズキ」の由来は春先に枝を切ると樹液がしたたるので、この名があります。
飛騨地方で木材関係者は「ミズクサ」と呼ぶことが多いようです。
規則的に1年毎に輪生状に枝を伸ばすため、きれいな樹形になります。

材はやや青みがかった淡白褐色で、おとなしい感じがします。こけし、玩具などに用いられます。

家具 ・ インテリアショップ MOCTAVE | 東京・代官山

トークショーを開催いたしました

2015.08.30 Sunday

MOCTAVE三越伊勢丹日本橋トークショー

本日、日本橋三越本店で行っておりますイベントにて、
プロデューサーの大澤がトークショーを行いました。

ご盛況いただき、無事終了いたしました。
お越しくださった皆様ありがとうございます。

また限定ショップは引き続き9/8(火)まで開催しております。
ぜひお立ち寄りくださいませ。

家具 ・ インテリアショップ MOCTAVE | 東京・代官山

第4章 | 森の響き [朴・椈]

2015.08.30 Sunday

 

モクターブ 広葉樹図鑑

広葉樹図鑑P31

[右]
朴   ホオ・ホオノキ(モクレン科)
Magnolia obovata

岐阜の人にとっては最もなじみの深い広葉樹で、朴葉ずしや朴葉味噌など
大きな葉を利用した色々な料理があり、そのため家の庭先に植えられているのをよく目にします。

材は軟らかく年輪による硬さの差が少ないため刃物の通りが良く、
刃も痛めないことから版画板やまな板にも使われます。

心材は他の木材には見られない緑がかった灰色をしていますが、時間の経過とともに褐色に変化してきます。

 

[左]
椈   ブナ(ブナ科)
Fagus crenata

漢字では「橅」とも書き、山にごく当たり前にある役に立たない(木で無い)という字があてられたほど、
以前は評価の低かった樹でした。

しかし最近はブナの原生林・白神山地に代表されるように環境面で評価されています。
森の王者のような堂々とした樹形に比べ、双葉と本葉を出したばかりの新芽は
まるで踊るバレリーナのようです。
曲げに対して強いことから椅子など曲線が活かされる曲木家具に多く使われますが、最近は大半がヨーロッパ産です。

家具 ・ インテリアショップ MOCTAVE | 東京・代官山

三越日本橋本店 限定ショップ 開催中

2015.08.29 Saturday

DSC_00949/8(火)まで日本橋三越本店で行っております
”サードプレイス 秋夜の楽しみ方” の展示販売、ご好評いただいております。

代官山のショールームとは一味違う空間での展示を
ぜひご堪能くださいませ。

また、明日8/30(日) 14:00~
トークショーを行います。
内容は、自分らしいライフスタイルを持つ楽しみ 他
を予定しております。

お近くへお越しの際は是非お立ちよりくださいませ。

家具 ・ インテリアショップ MOCTAVE | 東京・代官山

第4章 | 森の響き [藤木・榛]

2015.08.29 Saturday

 

モクターブ 広葉樹図鑑

広葉樹図鑑P30

[右]
藤木  フジキ(マメ科)
Cladrastis platycarpa

あまり知られた樹ではないため「フジ(藤)」の別名と思われがちですが、
ツル性ではなく自立する木で15m以上になります。
また花はフジが4~5月に紫や白色の花を咲かせるのに対しフジキは6~7月頃に白い花を咲かせます。
材は淡い黄色で木目は明瞭です。
材としてもあまり一般には知られていませんが、いろいろな木工品や器具に使われています。

 

[左]
榛  ハン・ヤマハンノキ(カバノキ科)
Alnus hirsuta

ハンノキの仲間のヤマハンノキです。
ハンノキは湿った低地などに、ヤマハンノキは山林の崩壊地などに、
どちらも土地の痩せた所に進出してきます。

その理由は、ハンノキには根の周りの根粒菌と共生して
空気中の窒素を固定し肥料とする能力があるためで、
このおかげで痩せた土地でも高木になることができます。

ハンノキの材の特徴として、伐採直後の切口やスチームに当たった面は
すぐにオレンジ色に変化してきます。

家具 ・ インテリアショップ MOCTAVE | 東京・代官山

第4章 | 森の響き [合歓・夏椿]

2015.08.28 Friday

 

モクターブ 広葉樹図鑑

広葉樹図鑑P29

[右]
合歓   ネム・ネムノキ(マメ科)
Albizia julibrissin

オジギソウのように細かい葉が多数からなる偶数二回羽状複葉で、
全体で1枚の葉です。
夜は相対する小葉が閉じるため、この名があります。

7月になると長い淡紅色の雄しべをたくさんもった、まるで刷毛のような花を頭上につけ、
どことなくトロピカルなムードを漂わせます。

材は、マメ科によく見られるように心材が濃褐色をしていますが、大きな板を取れるほど大径木にはなりません。

[左]
夏椿   ナツツバキ(ツバキ科)
Stewartia pseudocamellia

文字通り夏に花が咲くツバキで、白い花を咲かせます。
また葉は普通のツバキと違い、秋には落葉します。樹皮が非常になめらかで、
斑らに薄く剥がれるので独特の模様となります。

沙羅木(シャラノキ)と呼ぶこともありますが、「沙羅双樹」とは全く別物の樹種です。
材は、樹皮の特徴を活かして床柱にしたり、彫刻に使われたりします。

家具 ・ インテリアショップ MOCTAVE | 東京・代官山

第4章 | 森の響き [白楊・栃]

2015.08.27 Thursday

 

モクターブ 広葉樹図鑑

広葉樹図鑑P28

[右]
白楊   ドロ・ドロノキ(ヤナギ科)
Populus maximowiczii

材質が軟らかいためこの名があります。
別名を「ドロヤナギ」といい、漢字表記の「楊」という字もヤナギのことを表します。
本州中部以北の谷沿いなど湿った場所に生育し、幼木時期は樹皮に横に菱形の模様が現れ、
大木になるにつれ縦に深い裂け目が現れるようになります。

材はとても軽く、用途としてはマッチの軸や箱材などに使われますが、
かつて同属の「ヤマナラシ」の材は、昭和初期の戦闘機の翼の一部にも
集成材にして使われたことがあります。

[左]
栃   トチ・トチノキ(トチノキ科)
Aesculus turbinate

ヨーロッパの街路樹マロニエはこの仲間で、大きな掌状の葉に特徴がある樹です。
大きく愛嬌のある形の実はアクが強く、そのままではとても食べられませんが、
先人は手間ひまをかけてそのアクを抜く方法を見つけ、餅に入れるなど食用にしてきました。

材は光沢があり非常にきめが細かく、シルキーな感じで女性的なイメージを与えます。
とても大きく太く成長する樹で、独特な杢(モク)が出たものは高級材としてテーブルなどに利用されます。

家具 ・ インテリアショップ MOCTAVE | 東京・代官山

第4章 | 森の響き [栓・椣]

2015.08.26 Wednesday

 

モクターブ 広葉樹図鑑P27[右]
栓   セン・センノキ(ウコギ科
Kalopanax pictus

「セン(センノキ)」はどちらかというと木材用語で、枝や若木には鋭いトゲがあるため
一般には「ハリギリ」と呼ぶことが多いようです。
葉はカエデのように見えますが、カエデよりかなり大きく厚みがあり、
別名テングウチワの名があります。
材は年輪が明瞭に出るためケヤキに似ており、「ニセケヤキ」という、
ありがたいような、そうでないような名前で呼ばれることがあります。

 

[左]
椣  シデ・クマシデ(カバノキ科)
Carpinus japonica

南飛騨地方では比較的普通に見られる樹で、クマシデ、アカシデ、イヌシデなど多くの種類があります。
果穂が垂れ下がる様子が注連縄に吊るされる紙垂(シデ)に似ているためこの名があります。
樹皮はなめらかな灰褐色で、「シデ目」と呼ばれる縦縞模様があるため年輪も波打った模様になり、
板にするとこれが目として現れ、面白い模様になります。
製材すると灰白色で、材質的には乾燥時に割れが入りやすく、やや扱いにくい材です。

家具 ・ インテリアショップ MOCTAVE | 東京・代官山

日本橋三越本店 限定ショップOPEN

2015.08.25 Tuesday

MOCTAVE 家具 インテリア 代官山 

8月26(水)~9月8日(火) 日本橋三越本店
”サードプレイス 秋夜の楽しみ方” にて展示販売を行います。

家具1つをとっても、グラス1つをとっても
世の中にはたくさんの物があるけれど ” これがいい ”
と思えるもので暮らす事ってとても心を豊かにしますよね。

2週間の期間限定ショップとなりますが、
代官山ショールームとはまた違う世界感で
ライフスタイルをご提案させていただいています。

MOCTAVEの他にも、とっておきの洋服には使いたい中田ハンガーさんや
”生涯を添い遂げるグラス”がコンセプトのワイヤードビーンズさんが出店されます。

”サードプレイス 秋夜の楽しみ方” では
暮らし豊かにしてくれるアイテムがきっと見つかると思います。
お近くへお越しの際は是非お立ちよりくださいませ。

 


”サードプレイス 秋夜の楽しみ方”

2015.8.26(WED) -  2015.9.6(TUE)
日本橋三越本店 本館5階 リビングステージ
8月 10:30 –  19:30
9月 10:00 –  19:00
*8月は夏季営業時間となります。お気を付けください。

トークショー
2015.8.30(SUN) 14:00~
内容 : 自分らしいライフスタイルを持つ楽しみ 他

家具 ・ インテリアショップ MOCTAVE | 東京・代官山

第4章 | 森の響き [沢胡桃・桜]

2015.08.25 Tuesday

 

モクターブ 広葉樹図鑑P26[右]
沢胡桃   サワグルミ(クルミ科)
Pterocarya rhoifolia

その名の通り谷の沢筋に見られますが、小さく垂れ下がる実が成るだけで、
オニグルミのような食べられる実は成りません。
とても軽く軟らかい材質で、その利点を生かしマッチ棒や下駄に使われることもありますが、
建築・家具分野ではあまり耳にしない名前です。

しかし森の中では、広葉樹には珍しくまっすぐ立ち、枝ぶりも綺麗で
時には30mほどの大木になるので堂々としていて、いかにも「森の樹」らしい木です。

 

[左]
桜   サクラ・ヤマザクラ(バラ科)
Prunus jamasakura

若葉の芽吹きと同時に開花するので、身近なソメイヨシノのような豪華さはありませんが、
江戸時代以前の花見といえばヤマザクラだったようです。

サクラの語源は諸説ある中で、日本書紀以前の日本では豊作の神を「さ」神と呼び、
座られた場所(「くら」)にその証として花が咲く、という説があります。

サクラは日本人にとって欠かせない樹であることがわかります。
用途は、装飾材、家具、楽器、彫刻など。またチップは香りがよく燻製用に使われます。

家具 ・ インテリアショップ MOCTAVE | 東京・代官山

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