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第4章 | 森の響き [山猫柳・水目]

2015.09.01 Tuesday

 

モクターブ 広葉樹図鑑

広葉樹図鑑P33

[右]
山猫柳   ヤマネコヤナギ・バッコヤナギ(ヤナギ科)
Salix bakko

ヤマネコヤナギ・バッコヤナギ(ヤナギ科)

900種以上あるヤナギの一つで、日当たりの良い斜面に多く見られ、
まれに15m程度まで成長します。
早春に黄緑色の花をたくさんつけるため、その存在がよくわかります。

学名に「bakko」と付いているように日本固有種です。
「バッコ」は、この葉を好んで食べる牛のことを東北弁で
「ベコ」と呼ぶことに由来するという説があります。

材は淡い黄褐色で適度な軟らかさを持つため、まな板などに使われます。

[左]
水目   ミズメ(カバノキ科)
Betula grossa

この樹は別名「アズサ」といいます。皇太子徳仁親王のお印でもあります。
材木屋さんは「ミズメザクラ」と呼ぶことがありますが、
サクラの仲間ではなくカバノキ科です。
樹皮もサクラにやや似ていますが、サクラほど茶色くなく灰色をしています。

特徴的なのは、樹皮や枝を少し傷つけて匂いを嗅いでみると
消炎鎮痛剤に使われるサロメチールに似た匂いがすることです。

材は心材が淡い紅褐色、辺材は黄白色をしており、緻密で高級材として用いられます。

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