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第4章 | 森の響き [沢胡桃・桜]

2015.08.25 Tuesday

 

モクターブ 広葉樹図鑑P26[右]
沢胡桃   サワグルミ(クルミ科)
Pterocarya rhoifolia

その名の通り谷の沢筋に見られますが、小さく垂れ下がる実が成るだけで、
オニグルミのような食べられる実は成りません。
とても軽く軟らかい材質で、その利点を生かしマッチ棒や下駄に使われることもありますが、
建築・家具分野ではあまり耳にしない名前です。

しかし森の中では、広葉樹には珍しくまっすぐ立ち、枝ぶりも綺麗で
時には30mほどの大木になるので堂々としていて、いかにも「森の樹」らしい木です。

 

[左]
桜   サクラ・ヤマザクラ(バラ科)
Prunus jamasakura

若葉の芽吹きと同時に開花するので、身近なソメイヨシノのような豪華さはありませんが、
江戸時代以前の花見といえばヤマザクラだったようです。

サクラの語源は諸説ある中で、日本書紀以前の日本では豊作の神を「さ」神と呼び、
座られた場所(「くら」)にその証として花が咲く、という説があります。

サクラは日本人にとって欠かせない樹であることがわかります。
用途は、装飾材、家具、楽器、彫刻など。またチップは香りがよく燻製用に使われます。

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