モクターブ 広葉樹図鑑
[右]
合歓 ネム・ネムノキ(マメ科)
Albizia julibrissin
オジギソウのように細かい葉が多数からなる偶数二回羽状複葉で、
全体で1枚の葉です。
夜は相対する小葉が閉じるため、この名があります。
7月になると長い淡紅色の雄しべをたくさんもった、まるで刷毛のような花を頭上につけ、
どことなくトロピカルなムードを漂わせます。
材は、マメ科によく見られるように心材が濃褐色をしていますが、大きな板を取れるほど大径木にはなりません。
[左]
夏椿 ナツツバキ(ツバキ科)
Stewartia pseudocamellia
文字通り夏に花が咲くツバキで、白い花を咲かせます。
また葉は普通のツバキと違い、秋には落葉します。樹皮が非常になめらかで、
斑らに薄く剥がれるので独特の模様となります。
沙羅木(シャラノキ)と呼ぶこともありますが、「沙羅双樹」とは全く別物の樹種です。
材は、樹皮の特徴を活かして床柱にしたり、彫刻に使われたりします。