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第4章 | 森の響き [白楊・栃]

2015.08.27 Thursday

 

モクターブ 広葉樹図鑑

広葉樹図鑑P28

[右]
白楊   ドロ・ドロノキ(ヤナギ科)
Populus maximowiczii

材質が軟らかいためこの名があります。
別名を「ドロヤナギ」といい、漢字表記の「楊」という字もヤナギのことを表します。
本州中部以北の谷沿いなど湿った場所に生育し、幼木時期は樹皮に横に菱形の模様が現れ、
大木になるにつれ縦に深い裂け目が現れるようになります。

材はとても軽く、用途としてはマッチの軸や箱材などに使われますが、
かつて同属の「ヤマナラシ」の材は、昭和初期の戦闘機の翼の一部にも
集成材にして使われたことがあります。

[左]
栃   トチ・トチノキ(トチノキ科)
Aesculus turbinate

ヨーロッパの街路樹マロニエはこの仲間で、大きな掌状の葉に特徴がある樹です。
大きく愛嬌のある形の実はアクが強く、そのままではとても食べられませんが、
先人は手間ひまをかけてそのアクを抜く方法を見つけ、餅に入れるなど食用にしてきました。

材は光沢があり非常にきめが細かく、シルキーな感じで女性的なイメージを与えます。
とても大きく太く成長する樹で、独特な杢(モク)が出たものは高級材としてテーブルなどに利用されます。

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